面接でよく質問されるのが「ほかにも応募しているところはありますか?」ですね。面接官には質問の意図があります。それがわかれば答えは難しくないのです。知っていることで有利に戦えるのが転職です。ここでは面接官の意図をお話ししましょう。
機密情報管理ができる人か?
面接で聞かれることは一般の企業面接とほぼ同じです。
しかし保育士面接の場合は職種の特殊性から応募している求人にばらつきがあることは考えられません。
一般の企業面接では志望動機の一貫性を確認するのが第一の目的ですが、保育士さんの面接ではそれについてわざわざ確認はしません。
書類選考を通過していることを前提とすれば、志望動機については、まず心配ありません。
転職といっても保育士という仕事は一貫しているからです。
そのかわり保育士さんの面接において、他園の選考状況を質問する第一目的は「機密情報管理ができる人か?」を判断するためです。
もちろんあなたは他にも応募している求人があることは言っても構いませんが、答え方には注意が必要です。
それは決して「他園の具体的な名前」は口外しないことです。
面接官の立場からすると、応募者のことを園内の機密情報の管理ができるか難しい人と見てしまいます。
「うちの園の名前も他園の面接で出されるのかな?」と思われるので気をつけてくださいね。
正直になんでも言ってしまうのは時にはリスクになります。
情報漏洩には企業はどこもセンシティブになっています。
世の中の動きにあわせて、機密情報の管理を徹底することは転職以前の社会人としての常識です。
企業で働いている方の場合は日頃から機密情報管理についてうるさく言われていますが、保育士さんの場合にはそれと比べると意識が弱いということもあるのかもしれません。
以前はそこまで問題視していなかったことでも、今は園の経営問題になり得ます。
マスコミにリークされたら格好のネタです。
SNSをやっている方は多いと思いますが、日頃から意識することが大事です。
一朝一夕で身につくものではありませんから。
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応募者の転職市場価値
第二の目的は採用でできるだけ失敗しないためです。
独自基準の面接だけだと優秀な人材を見逃している可能性もあります。
各園では日々採用面接の改善をしていて、少しでも良い人材を採りたいと考えているのです。
内定を獲得している人が必ずしも良い人材とは限りません。
しかし他園で内定を獲得している人材かどうかを確認することで安心材料にはなります。
面接というのはテクニックで偶然にも通過してしまうこともあります。
他園からも内定をもらっているのであれば、転職市場価値がある人と判断できます。
一般的に面接の結論に自信がない人はこの質問をする傾向があります。
他園の選考状況に関係なく、合否を決められるのが本来の採用担当者なんですけどね。
面接官にもばらつきがあるのは事実です。
この場合には内定をもらっているのであればいいのですが、そうでない場合には並行して選考中の求人が何件あると答えておきましょう。
転職市場価値がないと判断されないために、嘘は厳禁ですが、できる雰囲気を演出するのは悪いことではありません。
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内定を出したら必ず入職してくれるか?
他園の選考状況を質問されるということは、内定のテーブルに載っていると考えて良いです。
あとはその回答次第で見送りになることもありますし、その逆ももちろんあります。
ここは気をつけて回答したいところです。
- 他園の選考ではすでに結果が不調に終わったものを言う必要はない。
- しつこいようだが、応募している園の具体的な名前は出さない。
- 並行して選考中の求人に絞って答える。
- 選考スケジュールも提示できると良い。つまり結果はいつまでにほしいと言う。もちろん言い方には気をつける。
内定を出すとあなたと労働契約が成立します。
入職したのと同じです。
法的には従業員扱いとなります。
現実的には転職活動で同時に内定をもらう場合があります。
その時、複数の保育園で働くことが日本では不可能です。
そのための内定承諾なんです。
内定承諾するとそれを取り消すのはとても難しいです。
保育園は採用にコストをかけているんですから。
入職してくれそうな見込みのない人には内定は出しません。
そのために志望度の強さを知りたいのです。
スキル、人物的に問題がなくてもそもそも入職する気が低いのなら、内定は出しません。
この質問は入職して欲しい人向けなんです。
他園の選考状況を質問する意図にはこのような3つのパターンがあります。
事前に知っているのと知らないのとでは答え方が変わってくると思います。
採用面接の常識は決して転職活動者にはわからないものです。
あなたの尺度で考えてしまうと、誤った回答をしてしまうかもしれません。
転職エージェントを使って、事前に面接対策をするのが手間がかからない方法です。
あなたは転職支援を受ければ良いのです。
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